鹿児島オフィスづくりブログ

オフィスに最適な明るさとは?作業別やスペースごとに最適な照度と照明の選び方

鹿児島県に本社を置き、鹿児島県でのオフィスづくりのサポートをしている鹿児島オフィスづくり.comです。鹿児島オフィスづくり.comでは、オフィスの環境作り、オフィスメンテナンス工事、オフィス内装工事、オフィス移転など、あらゆるオフィスづくりに対応しております。

オフィス移転やリニューアルを行う際、デスクの配置や内装デザインに比べると照明計画は「明るさを確保できれば良い」と軽視される傾向にあります。しかしオフィスの照度はそこで働く社員の疲労度や集中力、さらにはメンタルヘルスにまで影響を及ぼす重要な要素です。適切な照度が確保されていない環境では、視認性の低下による作業効率の減退や、過度な眩しさによる眼精疲労などの問題が生じます。

本稿ではオフィス内装の視点から、JIS規格に基づいた適切な照度基準や各スペースに適した照明選定のポイントについて解説します。

JIS規格によるオフィスの推奨照度基準

日本産業規格(JIS)が定める「照明基準総則(JIS Z 9110)」は、オフィスにおける明るさを判断する重要な指標です。この基準では作業内容や場所に応じて推奨される照度(ルクス)が定義されており、これに準拠することで安全かつ快適な労働環境の基盤を構築できます。主なエリアごとの推奨照度は以下の通りです。

高い精度が求められる設計・製図エリア

設計や製図あるいは精密な検査を行う空間では、細部を正確に捉える必要があるため750ルクス以上の高い照度が求められます。こうした微細な視作業を伴う環境では、明るさが不足すると作業精度の低下や深刻な身体的疲労を招く恐れがあるため注意を要します。十分な光量を確保することで細かな線や文字の識別を容易にし、ミスを未然に防ぐ環境を整えることが可能です。

一般的な事務作業および会議スペース

パソコン作業や書類作成を主に行う通常の事務室や会議室では、500ルクスから750ルクスの範囲が推奨されます。近年はパソコン画面自体の発光による視認性を優先して照度を調整する場合もありますが、手元の紙媒体を扱う際の利便性も考慮して最適な数値に設定する必要があります。視覚的な負担を軽減し、効率的な業務遂行を支えるためにはこの基準値内での適切な調整が不可欠です。

廊下や休憩室などの共用エリア

廊下や階段あるいは休憩室といった共用部については、移動や休息が主な目的となるため100ルクスから200ルクス程度の明るさで十分です。執務スペースとの照度差を明確にすることで社員の心理的な緊張を和らげリフレッシュを促す効果が期待できます。エリアごとに明暗のメリハリを設けることは、電力消費の抑制だけでなく、作業の合間に脳を休めるための環境作りとしても有効です。

業務内容に合わせた色温度と照明計画

快適な環境作りには明るさだけでなく、光の色味を示す「色温度」の使い分けが不可欠です。光の色は人間の自律神経や心理状態に作用するため、用途に合わせた色温度を選択することで作業効率の維持に繋がります。

執務スペース:昼白色

太陽光に近い自然な色味である昼白色は、長時間の作業でも目が疲れにくい特性を持っています。文字の読みやすさと適度な覚醒効果を両立できるため、事務作業やWeb会議を行うメインエリアに最適です。

集中・クリエイティブ作業:昼光色

青みがかった昼光色は集中力を高める効果があります。細かい図面を扱う業務や短時間のミーティングスペースに向いていますが、刺激が強いため長時間浴び続けると疲労を招く場合もあります。

リフレッシュエリア:電球色

温かみのあるオレンジ色の光は、副交感神経を優位にして心身をリラックスさせる効果があります。休憩室やカフェスペースに採用することで執務エリアとの明快な切り替えが可能になります。

照明環境が及ぼす健康への影響と対策

不適切な照明環境は、テクノストレス眼症をはじめとする社員の健康リスクに直結します。暗すぎる環境だけでなく、過剰な明るさも健康を損なう要因となる点に注意が必要です。

照度不足による眼精疲労

手元が暗い状態で作業を続けると目のピント調節機能に過度な負荷がかかります。これが慢性的な眼精疲労や肩こり、頭痛の原因となります。全体照明で不足する場合はデスクライトを併用して手元の照度を補う必要があります。

グレア(眩しさ)への対策

照明の光が直接目に入ることやPC画面に光が反射して視認性が下がる現象をグレアと呼びます。これは集中力を阻害するだけでなく視力低下の要因にもなるため、反射防止処置や拡散カバー付きの照明器具への交換が有効な対策となります。

LED化とタスク・アンビエント照明の導入

現在のオフィス照明における主流は、省エネ性能の高いLEDへの更新と「タスク・アンビエント照明」の採用です。

LED照明への更新

蛍光灯に比べて消費電力が少なく長寿命なLEDは、維持コストの削減に大きく寄与します。調光機能を備えた器具を選択すれば、外光の入り方や時間帯に応じて最適な明るさに調整可能です。

タスク・アンビエント照明の構成

部屋全体の照明(アンビエント)を抑え、作業を行う手元(タスク)を個別の照明で照らす手法です。空間に明暗のコントラストが生まれることで無駄な電力消費を抑制しつつ、各作業者が好みの明るさを確保できます。これはフリーアドレスなど柔軟な働き方を取り入れるオフィスとも親和性の高い計画です。

適切な照度計算や配線計画には専門的な知見が必要となるため、内装工事の段階で詳細なシミュレーションを行うことが推奨されます。

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