鹿児島オフィスづくりブログ

ローパーテーションの地震発生時の転倒リスクと耐震対策をご紹介

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オフィス内の空間区分に用いられるローパーテーションは利便性が高い反面、地震発生時には転倒する危険性があります。従業員の安全確保およびオフィス機器の破損を防ぐためには、適切な耐震処置が不可欠です。今回はローパーテーションの転倒リスクの要因と、被害を最小限に抑えるための具体的な対策について解説します。

ローパーテーションの転倒リスク要因

床や壁に固定されていないローパーテーションは、地震の揺れによって容易に転倒する恐れがあります。特に以下の条件下ではそのリスクが高まります。

・パネルの高さ:ローパーテーションは背が高いほど重心が高位置にあるため揺れの影響を受けやすく、不安定になりがちです。

・パネルの重量:軽量なパネルは自重による安定性が低く、強い揺れに対して耐えられない場合があります。

・設置環境:床面が滑りやすい素材である場合や水平が保たれていない不安定な場所に設置されていると転倒の可能性が増大します。

具体的な地震対策

ローパーテーションの転倒を防ぐには、以下の耐震対策の実施が有効です。

1. 固定金具による設置

パネルを確実に固定するために専用の固定金具を使用します。床へパネルを固定すると、揺れに対して強固な構造となります。壁面への固定も併用できれば、より高い安定性が確保可能です。固定金具を取り付ける際は、重心を低く保ち安定させるために、可能な限り床面に近い位置や接地面積を確保できる箇所を選定します。

2. 転倒防止バーやストッパーの装着

パネルの下部や側面に転倒防止バーやストッパーを取り付けると、地震の揺れによるパネルの移動や転倒を抑制できます。特にパネルを直線状に配置するレイアウトでは自立安定性が低くなるため、これらの部材による補強が重要です。

3. レイアウトによる安定化(L字型・H型)

パネルの配置をL字型やH型に組むことで、パネル同士が互いに支え合う構造を作ることができます。直線的な配置と比較して地震の揺れを分散させる効果があり、連結されたパネル全体の安定性が向上します。

4. 定期的な点検とメンテナンス

設置後も継続的な点検が求められます。固定金具や接続部のネジに緩みが生じていないかを確認します。使用に伴いパネルの位置にズレが生じる場合もあるため、定期的に状態をチェックし、異常があれば速やかに修正を行って初期の固定状態を維持します。

 

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