鹿児島オフィスづくりブログ
オフィス撤去時に必要な原状回復工事とは？注意するポイントや対象範囲、費用を解説
鹿児島県に本社を置き、鹿児島県でのオフィスづくりのサポートをしている鹿児島オフィスづくり.comです。鹿児島オフィスづくり.comでは、オフィスの環境作り、オフィスメンテナンス工事、オフィス内装工事、オフィス移転など、あらゆるオフィスづくりに対応しております。
今回は、オフィス撤去時に必須となる原状回復工事について、対象範囲や費用相場、注意すべきポイントを解説します。
原状回復工事の定義
原状回復とは「借りた時の状態に戻すこと」を指し、賃貸オフィスの退去時には契約に基づいた復旧作業が求められます。内装の変更や造作を行っている場合はそれらの撤去および復旧が必要です。
原状回復の対象範囲
借主が手を加えた部分が基本的に原状回復の対象となります。具体的には以下の項目が該当します。
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入居時に施工したパーテーションや造作家具およびカーペットの撤去
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壁紙や床材（タイルカーペット等）の張り替え
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増設した電源やLANなど配線類の撤去
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看板や室名札の取り外し
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持ち込んだ家具や備品類の撤去
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退去時のクリーニング（天井・床・エアコンを含む）
オフィスで発生する経年劣化が原状回復の対象に含まれるかは賃貸契約の条項により判断が異なりますので、契約書の確認は不可欠です。ここで指す経年劣化とは時間の経過に伴い自然に生じる建材や設備の変化であり、ゴム部材の硬化や金属の腐食、木材の色あせなどが該当します。これらは空気中の酸素や紫外線などの影響により使用状況にかかわらず徐々に進行するものとされます。
工事区分と費用負担
工事区分の確認
工事区分とは施工会社の選定や工事費用の負担者を定めた取り決めです。賃貸借契約書に記載されており、例えば工事区分がA工事であれば費用負担者はオーナーとなります。
費用の目安
原状回復工事はオフィスの規模に比例して費用が増加する傾向にあり、おおよその坪単価目安は以下の通りです。
小規模オフィス（50坪以内）：約5万円〜9万円/坪
中規模オフィス（51〜100坪程度）：約8万円〜12万円/坪
大規模オフィス（101〜300坪程度）：約10万円〜17万円/坪
非常に大規模なオフィス（301坪以上）：約15万円〜40万円/坪
オフィスの面積が広くなるほど電気配線や空調設備などの工事内容が複雑化しやすく坪単価が高くなる傾向があります。また従業員の利便性を考慮し間仕切りの増設や内装変更を行っているケースも多く見られます。改装箇所が多い場合は撤去や復旧が必要な範囲も広がり工事費用が増加する要因となります。
原状回復工事の流れ
１．契約内容の確認と現地調査
２．工事範囲とスケジュールの打ち合わせ
３．見積もりの提示と契約締結
４．工事の実施（夜間・休日対応が必要な場合もあり）
５．管理会社の立ち合い検査と引き渡し
円滑な退去には物件オーナーや管理会社との綿密な連携が必要です。
トラブル回避のための重要事項
貸主や管理会社が求める復旧内容を事前に確認する
賃貸契約書に加え管理会社が独自に定める床材や壁紙の指定といった仕様が存在する場合があります。着工前に条件を文書化し明確にしておくことがトラブル回避に繋がります。
現地調査に基づき見積もりを依頼する
現地調査を行わずに見積もりを進めると工事開始後に追加費用が発生するリスクが高まります。隠ぺい配線や造作の撤去など現場でしか把握できない要素が多いため実地調査は必須です。
スケジュールに余裕をもって依頼する
原状回復工事の日程遅延は引き渡し遅延や違約金発生に直結します。少なくとも1か月前には業者選定と見積取得を開始し繁忙期である年度末や9月末を避ける計画が理想的です。
閑散期の工事や移転を検討する
繁忙期は工事業者のスケジュールが埋まりやすく費用が割高になるケースがあります。1月から2月や6月から8月など比較的空いている時期を選択することでコストや工期の面で有利になる可能性があります。
実績ある業者を選定する
貸主や管理会社の検査で再工事を指摘される事例は少なくありません。オフィス工事の経験が豊富で原状回復の対応範囲を熟知している業者を選定することが費用と手間を抑える確実な手段です。原状回復工事の相談から施工および管理会社対応までワンストップで対応可能な専門業者への相談を推奨します。
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